Nogord Wungleezared とは
通称ノゴード、日本コミュニティではノゴと呼ばれることが多いです。ノゴードは2016年12月14日の Patch1.50 で実装されたアルティメットボスで、その全容はプレイヤーの想像を遥かに超えるものでした。下記は公式サイトに掲載されたキービジュアルです。4つの属性を司るドラゴンといった印象で、ゲームプレイ中は常に属性を意識しながら立ち回ることになります。
背景設定
ノゴード自体がどのような存在であるかについては、正直なところよく分かっていません。イングロリアムの封印された扉に入り過去を遡ることで会えるのですが、その扉の入場条件はシャムムーンの討伐で力を示すという内容だったと記憶しています。倒しに行く動機も説明があったかどうか…唐突に出てきた裏ボスのような存在です。英語を読めばきちんと書いてあるような気はします。
※Enormous Door(巨大なドア)。この先にノゴードの亡骸があり、そこから過去を巡ることで戦闘します。
報酬
ノゴードはいわゆるドラゴンなので、討伐後のクエスト報酬にドフスが設定されています。Prismatic Dofus(プリズマティック・ドフス)というこのドフスは、現在ワクフに実装されているコンテンツでは唯一の装備可能なドフスであり、ゲーム内で最も貴重なアイテムの一つです。クリティカルヒットを高めるレリックとしては CSK と並ぶ唯一の性能で、2ターンに1度+2APを獲得するという特殊なパッシブがついています。
ドロップや生産装備も特徴的なものが揃っています。全体的に耐性がとても高く、またクリティカルが優遇されています。実装当時に強いとされていたステータスがそのまま純増したような形です。
- Prismatic Belt: とんでもなく硬いベルトです
- Mage Cape: こちらも全耐性で非常に硬いです、MP なのでビルドの組み立てが重要になります
- Coat of Chain Scales: Narja をマスタリに少し寄せたような性能です。殆どのクラスで採用されます
- Iridescent Necklace: フレキ3レジが特徴的なアミュレットで、いろんなビルドに補完で入ってきます
- Dragon Amulet: Agony’s Jewel の完全上位互換で、癖がなく強力なアミュレットです
難易度
ノゴードが最難関のコンテンツであることは疑いようがないと思います。ワールドファーストは実装から40日後の2017年1月21日に、フランス Aerafal サーバのギルド Insomnia によって達成されました。更にワールドセカンドはその2ヶ月以上後にやっと達成されたようです。インターナショナルサーバのファーストは半年以上掛かっていたような気がします。
もっとも、ギミックが完全に分かっていて、かつ装備が強化された今はそこまで難しいコンテンツとは思いません。当時はジニット装備が未実装なので、最終が Nomad Max などのムーン生産品だった時代です。下記の比較画像を見るとわかりますが、火力面では1.5倍ほどになっていますし、素材要求量も今の比ではありません(ムーン生産装備は1部位で30M以上)。それほどの緩和があって尚、サーバ内でまともにクリアできるパーティが未だにほとんど居ない状態なのは、果たしてどれほどの難易度だったのかは想像できません。
これは実装当初の宣伝ポイントでもあったのですが、ノゴードの特徴といえば HP1000000 という点が挙げられます。一つ前のコンテンツであるムーンのボスはたいてい HP50000 程度なので、かけ離れた数値です。もちろんそのため、エヌラドのように特殊なギミックでダメージが倍増するのだろうと当時は考えていました。しかし蓋を開けてみれば、少し耐性が低めなだけでプレイヤー側に有利なギミックは一切ありませんでした。
※PATCH1.60 で HP は 800000 にナーフされました
ゲームプレイ
ノゴードとの戦闘は下記のマップで行われます。四角いフィールドの各方向に4属性のグリフがあり、また中央に台座があります。障害物も比較的多めで、前半は鎮座するノゴードと遠距離で戦うためにうまく障害物を利用する必要があります。
実際のゲームプレイは大きく分けて4つのフェーズに分かれます。ここで詳細の説明はいたしませんが、概ねどのようなギミックがあるかについての紹介をしたいと思います。すべてのギミックは発動し始めた以降の全フェイズで有効になります。
Phase 1: Prismatic Wrath
ノゴードのWPが上限の20まで貯まると、4属性の力が集まり大爆発を引き起こしてすべてのプレイヤーが即死します。WPはターン経過、ダメージカウンター条件の未達、召喚の供物によって上昇します。
Phase 1: Damage Counter
ターン中に与えたダメージが一定に満たない場合は、Combat Fervor(戦闘の熱情)が高まりノゴードのファイナルダメージと耐性が永続で上昇します。
Phase 1: Temporal Traveler’s Sickness
毎ターン、プレイヤーの耐性が永続で下がります。時空を移動すると何らかの症状に見舞われるようです。この辺りのギミックはすべて遅延プレーへの対策ですね。
Phase 1: Elemental Resistance
毎ターン、4属性のうち一つを反射します。また、各属性に対応したギミックをこなさなければノゴードに強力なバフが付きます。
- 火: クリティカル率が100%になる
- 地: 次ターンの攻撃をすべて無効化する
- 風: 障害物を無視するビットを射出する
- 水: HPを200000回復する
Phase 1: Summons
3ターンに1度、時空の歪みから2体の召喚モンスターを招集します。
Phase 1: Elemental Explosion
毎ターン、4辺のうち1辺に光線が降り注ぎ、付近にいるプレイヤーが即死級のダメージを受けます。
Phase 1: Dragon’s Breath
毎ターン、ノゴードは正面3マスの直線上に火炎を吐きます。こちらも即死級のダメージを受けます。
Phase 2: Phase Change Attack
フェイズ切替時は、すべてのダメージを無効化します。各フェイズで特定のギミックを達成すると次のフェイズに移行し、切替時の全体攻撃を発動します。この攻撃は中くらいのダメージですが、ランダム(だと考えられている)で割り当てられた属性に対応した永続のデバフを付与します。ただし、全体で2度同じ属性で発動することはありません。また各属性に対応した方向にプッシュされます。
- 火: 耐性-100 外側にプッシュ
- 地: ヒールレジスト+25% 外側にプッシュ
- 風: MP-1 ランダムプッシュ
- 水: AP-1 内側にプッシュ
Phase 2: Domination
中心から直線上に光線を照射し、即死級のダメージを与えます。範囲はそれほど広くありませんが、Elemental Explosion で常に安全だった中央ラインがすべて即死になるため、予想以上に難しいです。
また同時に特殊な召喚を1体招集します。この召喚にはシールドが付与されており、貫通手段がないと倒しにくいです。
Phase 3: Melee Combat
フェイズ3からは遠くに鎮座していたノゴードが中央の台座に降りてきます。配置が大きく変わるため、射線を切るためのポジションを変更する必要があります。遠くにいたときよりも安全地帯が遥かに少なく難しいです。また近接攻撃が可能になるためか、ダメージカウンターの要求量が増えます。
Phase 3: Elemental Glyphs
フェイズ3からは属性グリフの力を借りていない攻撃はすべて反射されます。火属性攻撃は火属性グリフの近く、水属性攻撃は水属性グリフの近くから攻撃します。ただし Elemental Resistance の効果は続いていますので、グリフに対応した属性で攻撃しても反射されることがあります。
Phase 3: Elemental Overkill
一度に全属性の Elemental Explosion が降ってきます。この中で生き残れるのは、Domination で即死する中央のラインのみです。範囲は最大ですが意外と避けやすいのと、該当ターンはすべての属性が弱点になるので実はボーナスタイムだったりします。
Phase 4: Prismatic Seals
フェイズ4からのノゴードに追加されるギミックは一つだけです。Prismatic Seals と呼ばれるこのバフが付いている間は、すべてのダメージを3倍にして反射します。毎ターン、各属性に対応したバフの解除をする必要があります。ここまで来れば、あとはやるだけという印象です。
次のUBは: Shadofang
以上でノゴードについての紹介は終わりです。実装初期に不可能だと諦めてから1年半、実際には2ヶ月ほどの計画で打開しましたが、今までで一番の特徴的なコンテンツでした。
そしてワクフでは、ノゴードから1年半ぶりに新しいアルティメットボスが実装されます。名前は Shadofang、フランスでは Ombrage(オンブラージュ)というそうです。今までの傾向からすると、シャムムーンなんかは2週間くらいでファーストが出ていたはずなので、そのくらいかなとも思いますがどうなるでしょうか。仕事などで大きく時間は取れない状態ではありますが、楽しんでコンテンツを消化していければなと思います。